大体ただ言いたかっただけ

ただ、言いたいだけなのです

打首獄門同好会ベースjunkoさん還暦の発表でsiriが爆発した話

f:id:kokesix:20190121161005p:plain

僕が敬愛してやまないバンド、打首獄門同好会
BASS&Choを担当する junkoさんといえば、鎖でつながれた5弦ベースを低い位置でかまえ、首が折れてしまうんじゃないかと思うほどのヘドバンと激しいステージングで観客を魅了する女性だが、平成最後の年末にドデカい爆弾を投下してくれた。

 

junkoさん還暦

 


高輪ゲートウェイソニーiPhoneなんて比じゃない。パワーワードが過ぎる。異世界からやってきた俺の幼妻は男の娘~幼馴染で後輩のママメイド~くらい盛り盛りじゃないと吊りあわないんじゃあないだろうか(錯乱)


junkoさんの写真見て、こんな若々しい還暦の方がいらっしゃる世界線が3次元に存在するなんてありえない……よって、これは2次元での出来事もしくはVRの世界での出来事である。などと、よく分からないことを思ったものだ。

おい違和感、仕事しろ。

打首らしいほのぼの秘話

もともと打首獄門同好会は年齢非公開のバンドだった。
その見ためと普段の落ち着いたようすから、全員30代中盤~後半くらいだと思っていたのだが、(junkoさんと他のメンバー『大澤敦史』氏と『河本あす香』さんとは、20歳以上離れているという発言があったので、junkoさん以外の年齢は大体合っていそうだ)想像をかるーく超える事実をブチ込んできた。

犬の散歩をしている優しそうなおじいさんが、手に持った透明な袋から犬のフンをおもむろに取り出して咀嚼そしゃくしはじめたと思っていたらカリントウだった、くらいの衝撃だ。

加入時のエピソードもまた、打首獄門同好会らしいユルくほのぼのしていてイイ。築きあげてきた打首ブランドに違わない秘話だ。

 

生活密着型ラウドロックとは

今回の発表もそうだが、以前より自ら生活密着型ラウドロックというジャンルを掲げている打首獄門同好会は、業界に可能性を見出した稀有なバンドだと思っている。

打首獄門同好会を知らない人は、ひとまずこの辺を聴いてみたらどういうバンドか分かりやすいのではないだろうか。 

日本のお米へのラブソング

冬寒いやんね、でも頑張って布団から出てえらいねって曲

お風呂入ってすぐ寝たり、休みの日に二度寝して昼まで寝たりするんメッチャええよねって曲(友情出演にRIZEのkenken氏)

うまい棒おいしいよねって曲(PVのアイキャッチ中央がjunkoさんだ)

四の五のいわず歯医者にGO。知識面と身体面で救われた曲 

↑この曲に救われたことをアツく語った記事

PVが存在する曲の中では上記あたりから入ると、打首獄門同好会の方向性がご理解いただけるかと思う。

他にも、焼き鳥、味ぽん福沢諭吉岩下の新生姜ラーメン二郎ファミチキミスタードーナツなどに愛を叫ぶ曲、AGAとかゴキさんとか怖いやんねって感じの曲なんかもある。じつに平和な曲ばかりが揃っている。

また共通するのは、どの曲も歌詞が面白くメロディーもキャッチーだけど、音はヘビーという点だ。はじめて聴いた時、発明だと思った。あと、曲の展開は巧みだし、パロディの入れかたも超ウマい。大澤会長ハンパないって。

ラウドロックのハードなリアル

さて唐突だが、ラウドロックの界隈というのは超ハードだ。

基本的にステージングは激しいし演奏は難しいし、遠征に行けば狭い車に"すし詰め"状態で5~600km走ることもザラにある。

ライブに出れば、対バン相手には99,974%の確率で全身刺青の入った強面のお兄さんがいるし、ライブは大衆の体臭と汗とヘドバン・モッシュ・ダイブとが飛び交うジャッキー・チェンの映画と見紛うような激しさでお送りされている。

打ち上げに出れば、体育会系でオラついた酒カスで騒ぎたがりな、たいして売れてもいない長く界隈にいてるだけのファッキ●ンクレイジーな先輩(自称)から、ノリという名のアルハラパワハラをかまされる。ク●ソ食らえ。

失礼、言葉が乱れてしまった。
大●便をお召し上がりください。

大声と暴力と吐瀉物と下品な言葉とタバコの悪臭と悪習が蔓延った、前時代的な風習や人もまだまだ根強く残っているジャンルだ。(余談だが、V系の界隈はラウドロックの比ではないくらいにヤバい。実体験談を多数聞いているが、語彙力が無くなるくらいにはマジヤバい。)

べつに悪だなんだと正義を掲げて糾弾する気はない。ただ、文面からお察しいただけるとおり、僕はこの前時代的な風習とソレに染まった人がファッキ●ンク●ソ苦手だ。特にアルコール関係。自分の身が大●便味カレーを食べなければならない状況下におかれている、くらいの嫌悪感を抱いてしまう。

上で述べたようなアル中ク●ソ野郎な手合いには大●便をお召し上がりいただき、身体で濾過した後に放出されるであろう下●痢●便を使ったベン★トニックでも作って、1人で勝手に飲んでいてほしいと切に願っている(汚)

固定観念、爆散

話が(ク)ソれた。そんなパンピーの日常とは程遠い界隈に身をおきながらも、パンピー丸出しの生活密着型ラウドロック(褒め言葉)なるジャンルを打ち出し老若男女に愛される存在となった打首獄門同好会は、攻撃的なクセに保守的でもあるラウドロック界隈の固定観念をぶっ壊してくれた。

こちらの方が保守的なようで、よほど攻撃的なのではないだろうか。攻めてる。いったい何番煎じだろうと思うことばかりの、音も曲もMCも似通いがちで、ややもすれば若い世代のファン層が占めるカッコよさと勢いを重視したジャンル。

そんな界隈でオリジナリティ溢れる、ユルくほのぼのとしたピースフルな世界観と音楽的なノリのよさを同居させた作品を確立し、様々な世代からこれだけ支持を集めることができているのは本当にスゴいことだ。つよい。

年齢と商品価値と還暦

一般的にバンドというと、10~20代中盤くらいの層の演者がもてはやされることが多いように思う。若きなんちゃらかんちゃらみたいな(雑)ラウド界隈でも、若い方が商品価値の高いバンドと見られることが多い。若い頃に売れて今も現役で活躍しているバンドは多々いるが、打首獄門同好会は長い下積みの後、ようやっと売れてきたバンドだ。

それだけでもよくぞここまで頑張ってくれた、ありがとうと思うのだが、メンバーのjunkoさんはそんな打首獄門同好会の功績が霞んでしまうくらい、とんでもないことをしてくれた。

junkoさん還暦。御歳60歳。オメースゲーな!オッス!オラサイヤ人なのか。狩猟家×狩猟家のビスケよろしく変化系の念能力でも持っているのか。主人公がゴムのやつのDr.くれは的なハッピーかい?ガキども、なのか。徐々に石仮面でもかぶってUREYYYYYしているのか(夏フェスに出たら灰になるからコレは違う)

junkoさんと同年齢アーティスト

2018年に60歳を迎えたということは、サポートで加入した2006年時点ですでに48歳だ。それだけでも、とんでもないことだ。48歳といえば一般的には、20歳を超えた子供を持つくらい(ヘタしたらその子供も結婚して孫が生まれているくらい)の年齢だ。

ちょっとググってみたが、石川さゆりさん、玉置浩二氏、ドリカムの中村正人氏、小室哲哉氏などと同い年のようだ。みなさん第一線で活躍されているアーティストだが、演歌やポップス畑の人たちなので、泥臭く汗臭いラウドロック畑とはまた違う。モロチ●ン若いころから売れていた人たちでもある。モ●ロチン?

年齢と葛藤と一条の光

年齢が公表される前からもjunkoさんのパフォーマンスはすげーなーって感じだったが、junko(60)といった具合に魔法のスパイスを加えるだけで、還暦であの頭をブンブン振り回しながらステージ上を縦横無尽に駆け回るやつやってんのか!オメースゲーな!となる。その、なんかこう、そういうすごい感じの修行でもしたのだろうか(語彙力)

アラサーあたりになると少なからず衰えを感じはじめてくるし、自分はこのままバンドを続けられるのだろうか?続けてもいいのだろうか?なんてことも思ってくる。おそらくjunkoさんにもそのような葛藤をしていた時代があっただろうし、今もまだあるかもしれない。

若い世代が活躍しがちな業界で、還暦のかたが第一線でハードなスケジュールをこなしながらゴリゴリの音を奏でている。アラサー以降の人間にとってjunkoさんは願望であり羨望であり渇望する未来でもあり、とにかく勇気と元気とやる気をもらえたのだ。

siriを爆破する女、junko

僕はつねづね、バンドはエンターテイメントだと思っている。エンターテイメントには、人を喜ばせたり楽しませたり感動させたり夢を持ってもらえたりする力がある。

年齢を公表されただけで、心が躍った。ワクワクした。おいアラサー、早々に老けこんで干からびてるんじゃねーぞ、還暦だって頑張ってんだぞ、と喝を入れられsiriを爆破された気がした。モロチ●ン気のせいなんだが。モ●ロチン?

尻に火がつく、といえば追いつめられた状態になることをいうが、年齢という抗えない要素にどこか追いつめられている感覚があった。真綿で首を絞められるような、siriがジワジワと熱くなっていくような。

それが今回のjunkoさんの発表で、siriの火が爆破されてしまった。火がついている状態ならば追いつめられているが、爆発してしまえば火は消えるし重たいsiriもあげることができる。siriの火を消して心に光を灯してくれたのだ(うまくない)

打首獄門同好会=最高のエンターテイナー集団

年を重ねてもバンドはできる。年を重ねても若々しく在ることができる。年を重ねても多くの人にエンターテイメントを提供できる。オッケー分かった、俺たちも負けてらんねーな、やってやろうじゃないか。そう思わせてくれたのだ。

世間なんて、一般論なんて、どうだっていいんだ。大●便をお召し上がりくださいだ。大切なのは自分がどう生きてどう在りたいかだろう、と。

なんだよ打首獄門同好会
最高のエンターテイナー集団じゃないか。

若い世代特有の勢いあるバイタリティとメンタリティ、努力と根性と気合いも大切なのかもしれないが、アイデアとセンスと人柄と、SNSを活用したセルフマーケティングでここまで来れるということを身をもって示してくれた。

これは一筋の光だ。若さは売りの1つでしかなく、べつに若くなくともヤりようによっては何歳でもチャンスはある。そういった可能性をしめしてくれた。努力は夢中に勝てないとはよくいったものだ。

3人揃って打首獄門同好会

今さら説明不要だとは思うが、バンド全体のアンサンブルの強固さや、大澤会長の人柄とセンスが神がかっていることや、あす香さんのパワフルな歌・強固なリズム・肝っ玉母ちゃんのような懐のふかそうな存在感も、打首獄門同好会を彼らたらしめる大切な要素だ。

junkoさん還暦というパワーワードをうけた衝撃と衝動から、つい長々と駄文を書きなぐってしまった。ぶっちゃけ、junkoさん60歳ってヤバいなスゲー!やっぱ打首ってスゲー!と1行で終わる感想を、学食で出てくるような身が細っそい細っそいエビ天のごとく衣でかさ増ししまくっただけ感が否めないが、後悔はしていない。

junkoさんには古希になっても喜寿になっても傘寿になっても、元気に生涯ギャルで生涯バンドを続けてほしいと心から思った。めでたい。

打首獄門同好会、ホントいいバンドだよね。いい曲作らないとだ。

 

※都合によりシモ関係の表現は、表示を一部バグらせています