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【コスパ最強】1食100円!?金欠バンドマン用節約メシ【超簡単】


バンドマンはお金が無い。

前世で背負った業を現世で贖罪させられているのではないかと思うくらいには、だいたい慢性的な金欠病にかかっているバンドマン。

楽器、衣装、スタジオ、音源、PV、遠征、ライブ、打ち上げ。出費がとんでもなく多いのもあるし、収入がそもそも少ないのもあるし、お金の管理がうまくないのもある。

理由は様々だと思うが、

お金がない!つらい!」

って思考停止していないだろうか?
わかる。すっごいよくわかる。

でも大丈夫。
その状況、結構どうとでもなる。

クレジットカードの返済や楽器のローンなど借金にまみれている金欠状態で、まずどこを削って節約するかというと、だいたいは食費からだと思う。正攻法ではあるのだが、この方法は手段を違えるとブラック企業の人件費削減で割を食う社員のような状態になる。危険が危ない。連鎖……!止まらない連鎖……!だ。

食費を削るというと、コンビニバイト系のバンドマンは廃棄弁当を貰って帰るのかもしれないし、飲食バイト系のバンドマンは賄いでしのいでいるのかもしれない。単純に食事をヌいたり、菓子パンやパンの耳で食いつないでいる人もいるだろう。

短期的にはそれでもいいかもしれないが、バンドマンは体力勝負だ。健康あってこそのバンド活動だ。長期的な視点が必要になる。

バンドマン=破滅的で壊滅的な生き方が"是"とされている節もあるが、あんなもんク●ソだ。ファッキ●ンクレイジーだ。怠惰を正当化するんじゃあないよ、生きるんだ。無茶をする若いバンドマン達を見ていると、ちゃんと寝ろ、飯を喰え、酒はひかえろ、まわりの人を大切にしろ等とおかんのような事を思う。

破天荒に生きることこそがロックだパンクだってタイプのバンドマンには不要かもしれないが、食費を節約して抑えつつ、栄養もある程度ちゃんと摂取していこうぜ、というのが今回のテーマだ。

節約すれば欲しい機材も買えるし、食事をジャンクフードだけで済まさないようにすれば体型も維持できるし、頭髪も寂しくなりにくくなる。

ハードロック界隈あたりによく生息している"ぽっちゃり体型の薄毛茶髪ロン毛なおじさん"にみる、儚さと切なさと おでこ広さを避けられるかもしれない。金銭的な余裕が生まれると心にもゆとりができるから、精神衛生上にも非常によろしい。

節約料理解説

ということで、簡単節約料理の解説スタート。

【材料】

・安い野菜を数種類

・ソーセージや鳥ムネ肉など、肉系の食材

コンソメ

・塩コショウ

・水

以上だ。お察しかとは思うが、
今回僕がゴリ推しする料理はスープだ。

転生・転移した先の異世界でスラムの人が食べているスープは、味付けが塩だけかつ薄味で野菜のカケラしか入っていないような粗末なものだったりするが、現代日本では安価でたくさんの具材やアイテムがある。チートだ。
とにかく安上がりだし、めんどくさがりでも続けられるくらい簡単で時間もかからないし、シンプルでアレンジしやすいから飽きにくいし、あまり料理の経験が無くてもなんとかなる。あと、案外ちゃんとお腹がふくれて満足する

もう少し詳しく解説してイく。

安い野菜


代表格は金欠病患者御用達食材、もやしだ。1袋30円ほどで買える。ただ、もやしだけだと栄養面で心もとない。ほかにも旬の野菜は安くなる傾向があるので、あわせて活用することをオススメする。
適当にザクザク切ってイれるだけでいいし、1食分を実父がロック的な袋にでもイれて小分けして冷凍保存すればいい。

冬ならば白菜が安くなる。1玉で200円しないくらいだろうか。切って小分けにすると、1回分を多めにしたとしても10回分くらいになると思う。1回20円以下って素敵やん。

あとは冷凍野菜の活用もオススメだ。(新鮮な野菜が1番いいのは言わずもがなだが、ある程度は割り切りの関係も必要だ。)業務スーパーが近くにある人は一度足を運んでみてほしい。スープ向きな冷凍野菜筆頭ブロッコリーさんや、インゲンホウレンソウ等が500gほど入って200円以下で買える。

気分によってイれるものを変えればいいし、こちらも調整すれば1袋で10回以上使える。1回20円以下って素敵やん。

肉系の食材


出汁も出るし、食べごたえにも食後の満足度にも密接にかかわる。メロコア界隈にとってのHi-STANDARDV系界隈にとってのXやLUNASEA、演歌界隈にとっての北島三郎、声優界隈にとっての山寺宏一チベット仏教界隈にとってのダライ・ラマ13世が如く、スープにおいて最重要ポジションを担う食材だ。

ソーセージは探せば4~500gくらい入って300円程度のものもある。包丁を使わずとも、何本かを指で3等分くらいにちぎって鍋に放り込めばいいし、こちらもうまく調整すれば、1袋で10回くらいは使えると思う。1回30円以下って素敵やn(くどい)

鳥のムネ肉も金欠病患者御用達食材だが、包丁を使って捌かなければならないため、多少手間はかかる。それでも貴重な栄養素を多く含んでいるし、いい出汁も出るので、気が向いたときにでも使ってみることをオススメする。安いところだと1パック3~500gくらい入って200円ほどで買える。

一口サイズに切って小分けにした肉をスプリットステップを踏みつつラップでクルム伊達公子して、冷凍庫にフォアハンドボレーしよう。伊達公子する時は肉同士が重ならないようにしておくと、いい塩梅で保存できる。調理するときは冷凍状態のまま鍋にスマッシュすればいいので楽だ。

こちらも調整したら4~5回分は確保できるので安く済む。伊達公子するってなんだ。あとテニスのことはよくわからん。

ほかには餃子や、少し意外なところではシュウマイなんかもオススメだ。冷凍食品のやつでもいいし、スーパーで1袋100円程度で売られている10個入りのやつでもいい。これがなかなか、中の具からいい出汁(ダシ)が出るのだ。僕はこれを中出汁と呼んでいる。お腹の減り具合におうじて1袋丸々ブッこんでもいいし、2~3回分に小分けして冷凍保存しておいてもいい。

コンソメ

味の素KKコンソメ 顆粒 60g

味の素KKコンソメ 顆粒 60g

顆粒タイプのものをオススメする。60g入りのやつ。アルトコロニーは100均でも売っているし、どこのスーパーでも購入できるはずだ。じっくり煮込んだお肉と香味野菜のコクがギュッと詰まっているのだ。これで料理がマズくなるわけがない。野菜から水が出るので、ときどき味見をしながら自分好みの色に染めあげちゃおう。

塩コショウ

基本的にはスーパーで売っているやつでいい。もしコショウにこだわりをお持ちの場合は、"ペッパーミル"とかいう亀の頭を慰めるパターンの自家発電と同じ手の動きでグリグリして中身を捻り出すやつを使うと、風味が格段に良くなるのでオススメだ。

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水だ。水道水のおいしい地域ならそのまま使えばいいし、カルキくさい地域ならミネラルウォーターを使ったほうがいいと思う。どこのコンビニでも2リットル100円で売っている。
人間の身体は6割ほどが水で構成されている。お茶やジュースやお酒は水分であって水ではない。身体を構成する大切な要素なので、ここはあまり軽んじないほうがいいと思っている。

少し本筋とは逸れるが、『水分は全身のエネルギー産生を促進し、脳と感覚を活性化させる』『ごく軽い脱水症でも、集中力・思考・代謝神経伝達物質の流れに影響を及ぼす』ということが研究で分かっているそうだ。ロバート・クーパー博士というおじさんが言っていた。

ということも加味し、水は大切ってことでなるべくミネラルウォーターか浄水器で濾過済みのものをオススメする。

節約料理レシピ(1人前)

1.鍋に水をイれ、火をかける。
(1人前だと大体300mlくらいが目安)

2.お湯が沸いたらコンソメ(適量)と具材(適量)を全て投入して煮る。(中火)
※煮立つと量が減ってしまうので、できれば鍋にフタをしよう。火の通りも早くなる。
※餃子やシュウマイなど包皮っている具材の場合は形が崩れやすいので、野菜にある程度火が通ってからイれる。水分を吸いすぎてしまう面もあるので、煮るのは2~3分を目処に。

3.野菜がしんなりしてきたら味見をしつつ、塩コショウで味を調える。

4.完成

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要するにお湯を沸かして具材とスープの素をイれて煮たらいいだけ。これがやってみると存外に美味でお腹も膨れる。どうしてもご飯やパンも食べたいなら付けてもいいが、スープだけでも十分だと思う。

節約のバンドマン的メリット

別に3食全てスープにしろということではなく、どこか1食をスープに替えるだけでも十分効果がある。金銭的にも肉体的(脂肪的な意味で)にも。
仮に今までは晩御飯に1日500円くらい使っていたとしよう。それが100円~200円以内になるのだ。単純計算で1ヶ月9,000円~12,000円程度の節約になる。
これだけでMOOERとかRevoLとかの中華系エフェクター2〜3個くらい買えちゃうし、Free The Tone ソルダーレスケーブルキットとかも買えちゃう。1年間続けたら100,000円~140,000円ほどの節約になる。ギターとかスイッチャーとかブティック系の高級エフェクターとかも買えちゃう。そう、買えちゃうのだ。

僕はこれでエフェクターボードを新調できたし、もっというとBOSS MS-3も買うことができた。(ついでに腹まわりの無駄な脂肪も減った)今までいかに目先の短期的な欲求に負けてムダなお金を使っていたかを思い知らされた。

食費は削りやすい部分ではあるが、金欠バンドマンの食生活でよく見かけるのは、カップ麺だけ、パスタだけ、食パンだけ、みたいな栄養を度外視した半スラム飯みたいなものだ。あれはダメだ。ひもじくて辛いから飽きて続かないし、なにより体調を崩してしまう。
スープだったらコンソメスープ以外にも中華スープや味噌汁、カレースープ等にもアレンジできて美味しいし、具材も自分であーだこーだ考えて試せるから楽しい。中華スープにお茶碗に軽く一杯程度のご飯を投入して中華雑炊(風)にしたり、春雨をイれても美味だ。

お金の為に健康を犠牲にしない

こういう少しの心がけで、心身のみならず金銭的にもゆとりを持てる。短期的欲求に負けて暴飲暴食や浪費をするのも時にはイイかもしれないが、長期的な目線で物事を考えることを放棄すれば、後に待っているのは辛く惨めな人生だ。これは目先の欲求に負けつづけて自己破産をした僕の両親を見ていて痛感と確信がある。
お金も大事だが、結局のところ健康が1番の資産だ。どれだけ大金を持っていても、持ち主の身体がボロボロで動けないのならあまり意味が無いし、時間や医療費や食費も余分にかかってしまう。逆に健康でさえあればお金を使ったり稼いだり守ったりすることができる健康であればどうとでもなるのだ。

長期的な目線で見ると、本当はそもそも食への費用は投資なので一切削らずに、オーガニック野菜だとか栄養価の高いものだとか食べ合わせにこだわった方がいい。とはいえ人生にもステージがある。まだそちらにリソースを割けない、先立つものがないバンドマンには、今できることの中で少しでも心身ともに健康的で余裕のある生活を選択して過ごしてもらえたらいいなと思う。

生きてるだけで丸儲け、は至言だが、せっかく生きているのだから、どうせなら元気で楽しく過ごせるほうがいい。

食をおろそかにすると、身体を壊す。
お金がないと、心を壊す。

尖ることの格好良さと、自分を大切にしないこととは別の問題だ。若い頃の苦労は買ってでもしろとはいうが、わざわざ寿命を削ることまでも積極的にしなくてもいいんじゃないだろうか。人前では格好良く、私生活では慎ましく、という生き方もそう悪くないと思うのだが、いかがだろうか。

※追記
goldhead.hatenablog.com
という記事があった。僕のスープごり押し論とシンパシーを感じた。アツい記事だった。キムチ鍋もいいな、一度やってみようかしら。